◇ 薩摩焼の歴史

薩摩藩主・島津義弘が連れ帰った数十人の朝鮮陶工の手により薩摩焼の歴史は始まります。薩摩焼は白薩摩と黒薩摩に大別されますが、特に白薩摩は献上品として使われ、幕末から明治にかけては海外の万国博覧会に多数出品し、その豪華で緻密な金彩文様は欧米人を驚愕させ間たたくまに欧州の市場を席巻し、海外貿易品としての藩の重要な役割を担う産業として発展しました。

金高盛鳳凰祥明宮図皿

 

金高盛鳳凰祥明宮図皿

 
径27cm
色薩摩には武官や羅漢、
美人図などの人物文が多く
見られます。西洋人にとっ
ては東洋(オリエンタル)
的なムードの強い作風が
好まれたのでしょう。
(幕末~明治)


金高盛流水梅竹文 水注

 

金高盛流水梅竹文 水注

 
高さ23cm
輸出用として発展した色絵
薩摩らしい形状の水差し
です。余白を残して描かれ
た梅樹文は柿右衛門様式に
似ています。
銘 薩摩焼
(幕 末)